ナイターゴルフの幻想的な雰囲気の中で、一筋の光を描いて飛んでいくゴルフボール。とても綺麗で、一度は使ってみたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、「光るゴルフボールは飛ばない…?」という噂を耳にして、購入をためらっている方もいるかもしれません。
この記事では、光るゴルフボールは飛ばないという噂は本当なのか、その理由や光るゴルフボールの仕組みなど、基本的な部分から徹底的に解説します。
さらに、光るゴルフボールのメリットデメリット、気になる寿命はどのくらいなのか、光るゴルフボールは昼間でも使用可能なのかという点にも、お答えします。
また、購入で後悔しないための光るゴルフボールの選び方や注意点、具体的な取り扱い販売店や、ナイターゴルフボールでおすすめの商品もご紹介。

プレーを一層快適にする、ナイターゴルフに必須な便利グッズまで、是非参考にしてください。
【記事のポイント】
1.光るゴルフボールが、飛ばないと言われる科学的な理由
2.飛距離以外のメリットと、賢い選び方のポイント
3.LED式と蓄光式の違いと、おすすめの人気商品
4.ナイターゴルフを、最大限に楽しむための必須アイテム
光るゴルフボールは飛ばない?その噂を徹底解説


- 光るゴルフボールの仕組みって?
- 光るゴルフボールは飛ばないと言われる理由
- 光るゴルフボールのメリットデメリット
- 光るゴルフボールの寿命はどのくらい?
- 光るゴルフボールは昼間でも使用可能?
光るゴルフボールの仕組みって?


光るゴルフボールがどのようにして光を放つのか、その仕組みは大きく分けて2種類存在します。それぞれの特徴を理解することが、自分に合ったボールを選ぶ第一歩となります。
LED内蔵タイプ
現在主流となっているのが、ボールの内部にLEDライトと小型電池を内蔵しているタイプです。このタイプは、ゴルフボールの核であるコアの一部に、衝撃を感知するセンサー、LEDライト、そして電源となる電池が埋め込まれています。
ゴルファーがクラブでボールを打った際の衝撃がスイッチの役割を果たし、センサーが反応してLEDライトが点灯します。一度点灯すると、製品によって異なりますが、一般的には3分〜8分程度光り続け、ボールを探すのに十分な時間を確保してくれます。時間が経つと自動で消灯するため、バッテリーの消耗を抑える仕組みになっています。
蓄光タイプ
もう一方は、太陽光やブラックライトなどの光をエネルギーとして蓄え、暗闇で発光する「蓄光材」をボールの素材に練り込んだり、表面に塗布したりしたタイプです。このタイプは内部に電子部品を持たないため、ボールの構造は通常のゴルフボールに近いという特徴があります。
プレー前に太陽光に当てておいたり、専用のUVライト(ブラックライト)を数秒から数十秒照射したりすることで光を蓄えさせます。発光時間はLEDタイプに比べて短い傾向にありますが、ライトを当てることで繰り返し何度でも光らせることが可能です。



電池切れの心配がない点が、蓄光タイプの大きな利点と考えられます。
光るゴルフボールは飛ばないと言われる理由


「光るゴルフボールは飛ばない…」という話は、多くのゴルファーが抱く疑問であり、これは単なる噂ではなく、ボールの構造に起因する事実に基づいています。
コアの構造の違い
その最大の理由は、ボールの「コア」の構造が通常のゴルフボールと大きく異なる点にあります。前述の通り、LEDタイプの光るボールは、コアの内部にLEDライト、センサー、電池といった電子部品を内蔵するためのスペースが必要です。
このため、ボールの反発性能と飛距離に最も影響を与えるコアそのものが小さくなってしまったり、素材の配合が変わったりします。
ゴルフボールは、インパクトの瞬間にコアが大きく変形し、それが元に戻ろうとする力(反発力)によってエネルギーを生み出し、飛距離を伸ばします。
しかし、光るボールは内部に硬い電子部品があるため、コアの変形が制限され、エネルギー伝達の効率が低下します。結果として、通常のボールと同じようにスイングしても、ボール初速が出にくくなり、飛距離が落ちてしまうのです。
一般的には、アイアンで1~2番手、ドライバーでは20~30ヤードほど飛距離が落ちると言われています。



ただし、これはあくまで一般的な目安であり、製品の改良によって、近年では飛距離の低下を抑えたモデルも登場しています。
光るゴルフボールのメリットデメリット


飛距離が落ちるという明確なデメリットがある一方で、光るゴルフボールにはそれを補って余りあるユニークなメリットが存在します。購入を検討する際は、これらの利点と欠点を総合的に判断することが大切です。
メリット
1.ボールの視認性が格段に向上する
最大のメリットは、夜間でもボールの弾道や落下地点が非常に分かりやすいことです。光を放ちながら飛んでいくため、自分のショットがどのような軌道を描いたのかをはっきりと確認でき、スイングのチェックにも役立ちます。
2.ロストボールの確率が激減する
ナイターゴルフでは、照明が届きにくいラフや林にボールが入ると見つけるのが困難です。しかし、光るボールは自ら発光するため、暗い場所でも簡単に見つけ出すことができ、ロストボールによるペナルティや時間ロスを防ぎます。
3.プレー時間の短縮に繋がる
ボールを探す時間が短縮されることで、プレー全体がスムーズに進行します。これは、特に進行が遅れがちなナイターゴルフにおいて、スロープレーを解消するための有効な手段となります。
4.非日常的なゴルフ体験が楽しめる
光るボールが夜空を切り裂く様子は、まるで花火のようで非常に幻想的です。スコアを追求するだけでなく、普段とは違うゴルフの楽しみ方を発見できる点も魅力の一つです。
デメリット
1.飛距離が落ちる…
前述の通り、内部構造の違いから、通常のボールに比べて飛距離が出にくいという点は避けられないデメリットです。
2.打感や打音が異なる…
内部に電子部品が入っているため、インパクト時の打感が硬く感じられたり、「カキーン」といった金属的な音がしたりすることがあります。フィーリングを重視する上級者には好まれない場合があります。
3.耐久性に劣る場合がある…
強い衝撃を繰り返し受けることで、内部の電子回路が故障し、突然光らなくなることがあります。通常のボールに比べて、製品寿命が短い可能性がある点は否めません。



価格が比較的高価である: 特殊な構造を持つため、一般的なゴルフボールよりも1個あたりの価格は高くなる傾向にあります。
光るゴルフボールの寿命はどのくらい?


光るゴルフボールの寿命は、「LED内蔵タイプ」「蓄光タイプ」で考え方が異なります。
LED内蔵タイプ
LED内蔵タイプの場合、寿命は主に「総点灯時間」によって決まります。多くの製品では、バッテリーの総点灯時間が約40時間〜50時間程度に設定されています。これは、1回のショットで約8分間点灯するボールであれば、単純計算で300回以上のショットに耐えられる計算になります。
ハーフラウンド(9ホール)であれば、数ラウンドは問題なく使用できるでしょう。ただし、これはあくまで理論値であり、強い衝撃による内部故障で、総点灯時間に達する前に光らなくなる可能性もあります。
蓄光タイプ
一方、蓄光タイプのボールには電子部品が内蔵されていないため、バッテリー寿命という概念がありません。ボール自体が物理的に破損しない限り、光を当てることで半永久的に繰り返し使用することが可能です。
光が弱くなってきたと感じたら、ラウンド中にハンディライトなどで光をチャージすれば、再び明るさを取り戻すことができます。



この手軽さと持続性が、蓄光タイプの強みです。
光るゴルフボールは昼間でも使用可能?


光るゴルフボールを昼間のゴルフで使用すること自体は、ルール上まったく問題ありません。しかし、そのメリットを活かせる場面はほとんどないと言えるでしょう。
1.ボールの発光がほとんど視認できない
最大の理由として、日中の明るい環境では「ボールの発光がほとんど視認できない」ためです。特に晴天時では、ボールが光っていること自体に気づくのは難しいと考えられます。したがって、ロストボール防止や弾道確認といった、光るボール本来の利点を享受することはできません。
2.性能面でのデメリット
また、飛距離が落ち、打感が硬いといった「性能面でのデメリット」は、昼間でも変わりません。むしろ、性能が最適化された通常のゴルフボールを使用した方が、スコアメークの観点からは有利です。



これらの理由から、光るゴルフボールは、その特性が最大限に活かされるナイターゴルフや早朝・薄暮プレーといった、暗い環境での使用に特化したアイテムであると理解するのが適切です。
光るゴルフボールは飛ばないけど楽しみ方は色々


- 光るゴルフボールの選び方や注意点
- 光るゴルフボールの取り扱い販売店
- ナイターゴルフボールでおすすめの商品
- ナイターゴルフに必須な便利グッズ
- 光るゴルフボールに関するよくある質問
光るゴルフボールの選び方や注意点


光るゴルフボールを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくと、購入後の失敗を防ぐことができます。タイプや性能を理解し、自分のプレースタイルに合ったボールを見つけましょう。
タイプの違いで選ぶ(LEDか蓄光か)
まず考慮すべきは、「LED内蔵タイプ」「蓄光タイプ」のどちらを選ぶかです。手軽さを求めるなら、打つだけで自動的に光るLEDタイプがおすすめです。特に操作を必要とせず、数分間は安定して光り続けるため、初心者でも扱いやすいでしょう。
一方、ボールの性能を少しでも重視したい、あるいは電池切れの心配をしたくないという方には蓄光タイプが適しています。内部構造が通常のボールに近いため、LEDタイプに比べて打感や飛距離性能が優れている製品が多い傾向にあります。UVライトでチャージする手間はかかりますが、ランニングコストがかからない点も魅力です。
発光時間と持続性を確認する
LEDタイプを選ぶ場合は、1回のインパクトでどれくらいの時間光り続けるかを確認することが大切です。発光時間が短すぎると、ボールの落下地点に到着する前に光が消えてしまう可能性があります。少なくとも5分以上、できれば8分程度の発光時間があるモデルを選ぶと、余裕を持ってボールを探すことができます。
また、バッテリーの総持続時間もチェックしましょう。40時間以上のモデルであれば、複数回のラウンドでも安心して使用できます。
性能よりも「楽しさ」を優先する
前述の通り、光るゴルフボールは飛距離性能や打感において、通常のボールに劣る面があります。そのため、スコアを競うというよりは、ナイターゴルフという特別な体験を楽しむためのアイテムとして、割り切って選ぶ姿勢が求められます。
色とりどりのボールがセットになった製品を選んで、同伴者と色違いでプレーするのも一興です。



性能を追求するのではなく、イベント性を高めるアイテムとして活用するのが、光るゴルフボールを最大限に楽しむための鍵となります。
光るゴルフボールの取り扱い販売店


光るゴルフボールは、どこで購入できるのでしょうか。主な取り扱い販売店は、以下の通りです。
最も品揃えが豊富で探しやすいのは、「Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング」といった、大手インターネット通販サイトです。様々なブランドの製品を比較検討でき、レビューを参考にしながら選べる利点があります。
実店舗では、「ゴルフ5・ゴルフパートナー・ヴィクトリアゴルフ」といった、大型ゴルフ用品専門店で取り扱っている場合があります。ただし、店舗によっては在庫がない、あるいは取り扱い自体がないことも少なくありません。事前に電話などで確認すると確実です。
また、ナイター営業を行っているゴルフ場のプロショップや受付で販売されていることもあります。ラウンド当日に急遽必要になった場合に便利ですが、品揃えは限られ、価格も割高な傾向があります。



確実に手に入れたい場合は、オンラインショップでの事前購入が最もおすすめの方法と言えます。
ナイターゴルフボールでおすすめの商品


ここでは、市場で評価の高いおすすめの光るゴルフボールを、いくつかご紹介します。それぞれの特徴を比較し、ボール選びの参考にしてください。
商品名 | タイプ | 特徴 |
---|---|---|
THIODOON LED GOLF BALLS | LED | 6色セットで発色鮮やか。8~10分点灯、総点灯約40時間。 |
Crestgolf 1BALL 6COLORS | LED | USGA準拠。5~8分点灯、総点灯約50時間。 |
R&Lナイトゴルフボール | 蓄光 | 一般的な打感と飛距離。UVライトで自然な光。 |
Felimoa 蛍光ゴルフボール | 蓄光 | 12個セットでコスパ良。ブラックライト付属。 |
Light Up Golf Ball | LED | 多層構造で可視性◎。早朝ゴルフに人気。 |
これらの商品は、それぞれに異なる魅力を持っています。



華やかさを求めるならTHIODOONやCrestgolfのLEDタイプ、性能やコストを重視するならR&LやFelimoaの、蓄光タイプが選択肢となるでしょう。
ナイターゴルフに必須な便利グッズ


光るゴルフボールと合わせて用意しておくと、ナイターゴルフがさらに快適で安全になる便利なグッズがいくつかあります。
小型のLEDライト
一つ目は、強力な「小型のLEDライト」です。コースは照明で照らされていますが、ラフや林の中は暗く、ボールが光っていても見つけにくいことがあります。特に蓄光ボールの光を復活させる際にも役立つため、ポケットに入るサイズの携帯ライトは必携です。
スマートフォンのライトでも代用できますが、より強力な専用ライトがあると安心感が違います。
虫除けスプレー
二つ目は、「虫除けスプレー」です。夏の夜のゴルフ場は、照明に多くの虫が集まってきます。蚊やブヨなどに刺されるとプレーに集中できなくなるため、スタート前にしっかりと塗っておくことが大切です。
軽食や飲み物
三つ目は、「軽食や飲み物」です。ナイターゴルフは休憩なしのスループレーが基本です。プレー時間が長くなることもあるため、手軽にエネルギー補給ができる軽食や、十分な水分を用意しておくと、体力切れを防ぐことができます。



これらのグッズを準備することで、ナイターゴルフ特有のトラブルを回避し、プレーに集中できる環境を整えられます。
光るゴルフボールに関するよくある質問


ここでは、光るゴルフボールに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
- 光るゴルフボールは公式競技で使えますか?
-
いいえ、ほとんどの場合、公式競技では使用できません。ゴルフ規則では、公認球リストに掲載されているボールを使用することが定められています。光るゴルフボールは、その特殊な構造から公認球として認められていないため、プライベートなラウンドやコンペでの使用に限定されます。
- 打感はどれくらい硬いのですか?
-
打感の感じ方には個人差がありますが、一般的にはディスタンス系の硬いボール、あるいはそれ以上に硬く感じる方が多いようです。内部に電子部品という異物が入っているため、インパクト時にコアが潰れる感覚が少なく、ソリッドな打感になります。柔らかい打感を好む方には、違和感があるかもしれません。
- 赤や青など色がありますが、見やすい色はどれですか?
-
色の見えやすさも個人差やコースの照明環境に左右されますが、一般的には緑色や青色が見やすいと言われています。赤色は、芝生の色に紛れてしまうことがあるようです。複数の色がセットになった製品を購入し、自分にとって最も見やすい色を探してみるのも一つの方法です。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】光るゴルフボールは飛ばない?特徴とポイント
記事のポイントを、まとめます。
- 光るゴルフボールは、飛距離が落ちるが夜間の視認性は抜群
- 飛ばない理由は、内部のLEDや電池がコアの性能を妨げるため
- 主な種類は衝撃で光る「LED内蔵タイプ」と、光を蓄える「蓄光タイプ」
- LEDタイプは手軽だが打感が硬く、蓄光タイプは性能が良いがチャージが必要
- メリットはロストボール減少や、スロープレー防止につながること
- デメリットは飛距離低下、打感の違い、耐久性の懸念
- LEDボールの寿命は、総点灯時間で決まり約40~50時間が多い
- 蓄光ボールは、破損しない限り半永久的に使用可能
- 昼間の使用はメリットが少なく、性能的なデメリットが上回る
- 選び方のポイントはタイプ、発光時間、そして楽しさを優先すること
- 公式競技では使用できないため、プライベートなラウンドで楽しむ
- おすすめ商品には、THIODOONやCrestgolf、R&Lなどがある
- 購入は品揃え豊富な、オンラインストアが最も確実
- ナイターゴルフでは、小型ライトや虫除けスプレーも必須アイテム
- 性能を理解し、非日常を楽しむツールとして活用するのが最善
【参考】
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