パークゴルフを始めたばかりの方や、新しいボールの購入を検討している方にとって、数多くの種類の中から自分に合った一つを見つけるのは、難しいものです。パークゴルフボールの構造や特徴って一体どうなっているのか、また飛ぶボールと飛ばないボールの違いを解説してほしい、という声もよく聞かれます。
この記事では、パークゴルフボールの失敗しない選び方から、具体的なおすすめの人気パークゴルフボールの紹介まで、あらゆる疑問にお答えします。
パークゴルフボールの飛距離ってどのくらい出るのか、ボールの寿命はいつまでなのか、といった基本的な情報はもちろん、スコアアップに繋がる芯で捉えるにはどうすれば良いかについても、触れていきます。
さらに、パークゴルフに必要な物&便利グッズや、パークゴルフボールでおすすめのメーカー、そしてパークゴルフボールに関するよくある質問も網羅しました。

この記事を読めば、あなたにぴったりのボールが見つかり、パークゴルフがもっと楽しくなるはずです。
【記事のポイント】
1.ボールの構造や重さによる、性能の違い
2.自分のレベルや目的に合った、ボールの選び方
3.人気メーカーの、代表的なボールの特徴
4.スコアアップに繋がる、ボールの扱い方や知識
初心者向けパークゴルフボールの選び方の基本


ここでは、パークゴルフボールを選ぶ上で知っておきたい、基本的な知識を解説します。
- パークゴルフボールの構造や特徴って?
- 飛ぶボールと飛ばないボールの違いを解説
- パークゴルフボールの飛距離ってどのくらい?
- パークゴルフボールの寿命はいつまで?
- パークゴルフボールを芯で捉えるには
パークゴルフボールの構造や特徴って?


パークゴルフボールは、見た目は同じようなプラスチックの塊に見えますが、内部の構造によって性能が大きく異なります。構造は主に「ピース」と呼ばれる層の数と、中心部が空洞かどうかで分類されます。
1ピースボール
単一の素材で作られた、最もシンプルな構造のボールです。設計の自由度は低いものの、非常に頑丈で耐久性が高いのが特徴です。価格が比較的安いため、練習用やコースのレンタルボールとしてよく利用されます。
2ピースボール
中心の「コア」と外側の「カバー」という、2層構造のボールです。素材の組み合わせを変えることで、飛距離性能や打感などを調整できるため、現在の主流となっています。耐久性と性能のバランスが良く、幅広いプレイヤーにおすすめです。
3ピースボール
「コア」「中間層」「カバー」の、3層構造を持つボールです。2ピースよりもさらに複雑な設計が可能で、ショットの強弱によって性能を変化させるなど、より細かなコントロールを実現します。高性能な分、価格は高くなる傾向にあります。
中空構造
ボールのコア部分が、「空洞になっているタイプ」です。重量を外側に配分できるため、ボールの回転力が上がり、直進性が高まります。また、空洞であることによる反発力の高さから、よく飛ぶと言われています。近年の高機能ボールの多くがこの構造を採用しています。



これらの構造の違いが、次に説明する飛距離や打感に大きく影響してきます。
飛ぶボールと飛ばないボールの違いを解説


パークゴルフボールにおける「飛ぶ・飛ばない」の違いは、主にボールの硬さ、つまり反発力の差によって生まれます。一般的に、硬いボールほど飛距離が出やすく、柔らかいボールはコントロールしやすい傾向があります。
飛距離重視のディスタンス系ボール
打感が硬く、反発力が高いボールは「ディスタンス系」と呼ばれます。クラブで打った際のエネルギー効率が良く、ボールの初速が出やすいため、少ない力でも遠くまで飛ばすことが可能です。ティーショットで飛距離を稼ぎたい方や、パワーヒッターに向いています。
ただし、硬い打感が手に響きやすく、アプローチなどの繊細なタッチには技術が求められることがあります。
コントロール重視のスピン・コントロール系ボール
打感が柔らかいボールは、インパクト時にボールがクラブフェースに接している時間がわずかに長くなります。これにより、ボールをコントロールしやすくなり、特にグリーン周りのアプローチやパッティングで威力を発揮します。飛距離性能ではディスタンス系に一歩譲りますが、狙った場所にボールを運びやすいのが最大のメリットです。



近年では、各メーカーが研究開発を進め、2ピースや3ピースといった多層構造や中空構造を駆使することで、「飛距離性能」と「コントロール性能」の両立を目指したボールが、数多く登場しています。
パークゴルフボールの飛距離ってどのくらい?


パークゴルフボールの飛距離は、プレイヤーのスイングや技術力、使用するボールの性能、そしてコースの状況によって大きく変わるため、一概に「何メートル飛ぶ」と断言することはできません。
しかし、一般的な目安として、成人男性がしっかりとスイングした場合、40メートル〜60メートル程度が平均的な飛距離と考えられます。コースの多くが50メートル前後の距離で設計されていることを考えると、この距離を安定してまっすぐ打てる技術が、良いスコアを出すための鍵となります。
もちろん、パワーのある上級者であれば、それを大きく超える飛距離を出すことも可能です。
一方で、初心者のうちは、飛距離を求めることよりも、まずは狙った方向にまっすぐ打つ練習を優先することが大切です。



ボールが左右に曲がってしまうと、結果的に飛距離をロスしてしまうからです。
パークゴルフボールの寿命はいつまで?


パークゴルフボールは消耗品であり、使用するうちに性能が劣化したり、破損したりします。交換時期の目安を知っておくことは、安定したプレーを続ける上で大切です。
ボールの寿命は、使用頻度や保管状況、ボールの構造によって異なりますが、一般的には2ヶ月〜6ヶ月程度が目安とされています。特に、週に何度もプレーするようなヘビーユーザーの場合、性能を維持するためには2ヶ月に1回程度の交換が理想的かもしれません。
交換のサイン
以下のような状態が見られたら、交換を検討するサインです。
1.ヒビや割れ
見た目で分かる最も明確な交換サインです。小さなヒビでも、打った瞬間に割れてしまう可能性があります。
2.性能の低下
「以前より飛ばなくなった」「転がり方がおかしい」と感じた場合、内部構造が劣化してボールバランスが崩れている可能性があります。
3.変色や剥離
特に2ピース以上の多層構造ボールで、層の間に空気が入って白っぽくなったり、表面が剥がれてきたりした場合も交換時期です。
ボールは、知らないうちに強い衝撃で歪みが生じていることがあります。



大切な大会の前など、ここ一番という場面では、新品のボールを用意することも検討しましょう。
パークゴルフボールを芯で捉えるには


スコアアップを目指す上で、クラブの芯(スイートスポット)でボールを正確に捉える技術は不可欠です。芯で打つことで、ボールに効率よくエネルギーが伝わり、飛距離と方向性が格段に向上します。
手打ちではなく体全体でスイングする
飛距離を出そうとして腕の力だけで振ってしまうと、スイングが不安定になり、芯を外しやすくなります。大切なのは、両脇を軽く締め、肩や腰の回転を使って体全体でスイングすることです。手首はなるべく固定し、クラブと腕が一体となって動くイメージを持つと良いでしょう。
インパクトを「点」ではなく「線」で捉える
ボールを叩くというよりは、目標方向に「運ぶ」「押し出す」という意識が有効です。インパクトの瞬間だけ力を入れるのではなく、バックスイングからフォロースルーまで、クラブヘッドが一定の軌道を通るようにスイングします。低く長いインパクトゾーンを意識することで、ボールに力が伝わりやすくなります。
正しいアドレスとボールとの距離
芯に当たらない原因として、アドレス時のボールとの距離が合っていないケースも考えられます。近すぎるとクラブの根元(ヒール)に、遠すぎると先端(トウ)に当たりやすくなります。自分にとって最適な距離を見つけることが、安定したショットの第一歩です。



まずは、ボールの下を芯で打つ意識で、クラブヘッド一つ分後ろに立って素振りをするなど、芯を意識した練習を繰り返すことが上達への近道です。
実践的なパークゴルフボールの選び方と人気商品


ここでは、数あるボールの中から自分に合ったものを見つけるための具体的な選び方と、人気メーカーのおすすめ商品をご紹介します。
- パークゴルフボールの失敗しない選び方
- パークゴルフボールでおすすめのメーカー
- おすすめの人気パークゴルフボールを紹介
- パークゴルフに必要な物&便利グッズ
- パークゴルフボールに関するよくある質問
パークゴルフボールの失敗しない選び方


自分に合ったパークゴルフボールを選ぶには、「重さ」「打感」の2つの要素を基準に考えるのが、分かりやすい方法です。自分のパワーやプレースタイルと照らし合わせて検討してみましょう。
ボールの「重さ」で選ぶ
パークゴルフボールの重さは、ルールで80g〜95gと定められています。市販されているボールの多くは、90g前後の「軽量タイプ」と、規定上限に近い94g前後の「重量タイプ」に大別されます。
1.重量タイプ(約94g)
直進性に優れ、風の影響を受けにくいのがメリットです。芝の抵抗にも負けにくく、よく転がるため、安定した飛距離を求める方やパワーのあるプレイヤーにおすすめできます。ただし、パワーがないとボールが上がりにくく、かえって飛距離が出ない場合もあります。
2.軽量タイプ(約90g~92g)
ボールが上がりやすく、滞空時間(キャリー)を出しやすいのが特徴です。非力な方でも飛距離を伸ばしやすいでしょう。また、ラフに沈みにくいという利点もあります。一方で、風に流されやすく、重量タイプに比べてラン(転がり)は少なめになる傾向があります。
ボールの「打感」で選ぶ
ボールの打感は「硬い」「軟らかい」で表現され、これは主にボールの構造や素材によって決まります。
1.硬い打感
インパクトの際に「カチッ」という高い音がして、球離れが速いのが特徴です。反発力が高く、飛距離が出やすいディスタンス系のボールに多く見られます。しっかりとした手応えを好む方や、飛距離を最優先したい方に向いています。
2.軟らかい打感
インパクトの際に「コツッ」という落ち着いた音がして、ボールがフェースに乗るような感覚があります。コントロール性能に優れており、アプローチやパターでの距離感を合わせやすいのがメリットです。繊細なタッチを重視する方におすすめです。
まずは、自分のスイングで気持ちよく打てるボールを見つけることが大切です。



可能であれば、友人や知人のボールを試し打ちさせてもらうのも良いでしょう。
パークゴルフボールでおすすめのメーカー


パークゴルフ用品は、様々なメーカーから発売されています。ここでは、特に人気と実績のある代表的なメーカーをご紹介します。
アシックス (asics)
スポーツ用品全般で高い知名度を誇るメーカーです。機能性とデザイン性を両立させたボールが多く、特に中空多層構造の「X-LABO」シリーズは、初心者から上級者まで幅広い層に人気があります。
SPG (札幌パークゴルフ)
パークゴルフ専門メーカーとして、クラブからボールまで高品質な製品を開発しています。「エアジェット」「ウルトラフライ」など、特徴の異なる多彩なボールをラインナップしており、根強いファンが多いメーカーです。
ミズノ (MIZUNO)
アシックスと並ぶ、日本の大手総合スポーツ用品メーカーです。独自のコア構造を持つ「クロスショット」シリーズなどが知られており、高い技術力に裏打ちされた安定した品質が魅力です。
ホンマ (HONMA)
ゴルフ用品の名門として知られていますが、パークゴルフ用品にも力を入れています。高級感のあるデザインと、長年培われたクラブ・ボール開発のノウハウが詰まった製品を提供しています。
これらのメーカーの認定品であれば、品質面で大きな心配はありません。



デザインの好みや、各メーカーが打ち出すボールのコンセプトで選ぶのも一つの方法です。
おすすめの人気パークゴルフボールを紹介


ここでは、数あるボールの中から特に評価が高く、多くのプレイヤーに愛用されている人気のパークゴルフボールを、いくつかご紹介します。ボール選びの、参考にしてください。
商品名 | メーカー | 構造 | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ハイパワーボール X-LABO リバイバル | アシックス | 中空3ピース | 約94g | 高反発・直進性に優れたロングセラー |
エアジェットⅢ | SPG | 2ピース | 約94g | 飛距離・直進性・耐久性のバランス良好 |
ウルトラフライ | SPG | 不明 | 約90g | 軽量でボールを上げやすく操作性抜群 |
スパークル | SPG | 2ピース | 約93g | 女性に人気、飛距離とソフト打感を両立 |
クロスショット D | ミズノ | 3ピース | 約93g | クロスコアで直進性◎ パワーロス防止 |
※上記は代表的なモデルであり、仕様や価格は変更される場合があります。
前述の通り、ボールにはそれぞれ得意な状況や相性があります。例えば、風の強い日や芝の抵抗が強いコンディションでは重いボールが有利に働き、ボールを上げたい場面では軽いボールが有効です。



複数の種類のボールを用意し、コースや状況によって使い分けるのも上級者のテクニックと言えます。
パークゴルフに必要な物&便利グッズ


パークゴルフをプレーするためには、まず専用の道具を揃える必要があります。最低限必要なものから、持っていると便利なアイテムまでご紹介します。
必ず揃えたい基本的な道具
プレーに絶対に欠かせないのは、「クラブ」「ボール」「ティー」の3点です。
1.クラブ
パークゴルフ専用のクラブを用意します。長さ860mm以下、重さ600g以下という規定があり、日本パークゴルフ協会(NPGA)などの認定品を選ぶのが一般的です。初心者向けのセットも販売されています。
2.ボール
直径6cm、重さ80g~95gのプラスチック製ボールです。色や種類が豊富にありますが、こちらも協会の認定品を使用します。初心者のうちは紛失することも考えて、予備を含めて2個以上持っておくと安心できます。
3.ティー
各ホールの1打目でボールを乗せる台です。コースに備え付けられている場合もありますが、マイティーを一つ持っておくと良いでしょう。高さ2.3cm以下のゴム製のものが主流です。
あると便利なサポートグッズ
必須ではありませんが、以下のグッズがあるとより快適にプレーを楽しめます。
1.ポーチ
ボールやティー、スコアカード、スマートフォンなどをまとめて収納できる腰に装着するタイプのポーチです。ポケットが膨らまず、スイングの邪魔になりません。
2.マーカー
2人以上でプレーする際、グリーン上で他の人の邪魔にならないように自分のボールの位置を示すための目印です。コインでも代用できますが、専用のものはデザインも豊富で愛着が湧きます。
3.グローブ
クラブをしっかり握るために着用します。手のひらのマメ防止や、ショットの衝撃を和らげる効果も期待できます。右利きなら左手に装着するのが一般的です。



その他、夏場は帽子やサングラス、スコアを記録しやすいスコアカードケースなどがあると、さらに快適なラウンドに繋がります。
パークゴルフボールに関するよくある質問


最後に、パークゴルフボールに関して初心者の方が抱きやすい疑問について、Q&A形式でお答えします。
- 初心者はどのボールを選べばいいですか?
-
まずは、比較的価格が手頃で耐久性の高い2ピースボールから試してみるのがおすすめです。SPGの「エアジェットⅢ」のような、性能バランスの取れたオールラウンドなモデルは、最初のボールとして失敗が少ないでしょう。また、芝の上で目立つ色を選ぶことも、ボールを見失わないために大切です。
- 安いボールと高いボールでは何が違いますか?
-
主に構造の複雑さと、それに伴う性能の違いです。高価なボールは3ピースや4ピースといった多層構造や特殊な内部構造を採用していることが多く、飛距離とコントロール性能を高次元で両立させている傾向にあります。
一方、安価なボールはシンプルな構造ですが、耐久性に優れていることが多いです。まずは基本的なボールでしっかり芯に当てる練習を積み、上達に合わせて高性能なボールにステップアップしていくのが良いでしょう。
- ボールのお手入れ方法は?
-
プレー後は、泥などの汚れを濡れたタオルで拭き取り、乾いた布で水分を拭いてから保管してください。汚れが付着したままだと、ボールの性能に影響が出ることがあります。また、高温になる車内などに長時間放置すると、変形や劣化の原因になるため避けるべきです。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】最適なパークゴルフボールの選び方
この記事で解説してきた、あなたに最適なパークゴルフボールを選ぶための、ポイントをまとめます。
- パークゴルフには、クラブ・ボール・ティーが必須
- ボールには、協会の認定品と非認定品がある
- 初心者は、まず認定品を選ぶのが安心
- ボールの構造は1ピースから3ピース、中空など様々
- 構造が複雑になるほど高機能で、高価になる傾向
- ボールの性能は、主に重さと硬さ(打感)で決まる
- 重いボール(約94g)は、直進性に優れ風に強い
- 軽いボール(約90g)は、上がりやすく非力な人でも飛ばしやすい
- 硬い打感のボールは、飛距離が出やすい
- 柔らかい打感のボールは、コントロールしやすい
- まずは2ピース構造の、バランス型ボールから試すのがおすすめ
- アシックスやSPGなどが、人気の代表的メーカー
- 自分のパワーや、プレースタイルに合わせて選ぶことが最も大切
- ボールは消耗品であり、定期的な交換が必要
- 上達したらコースや状況に応じて、ボールを使い分けるのも有効
【参考】
>>ゴルフボールケースはどこにつけるのが最適?選び方や注意点を解説
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>>ゴルフボール同士が当たったらどう対応する?正しい処置とルール解説
>>ゴルフボールリビエラの評価って?口コミや特徴と選ばれる理由の秘密
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