ゴルフシューズのサイズがきつめでも大丈夫？失敗しない適切な選び方

ゴルフシューズのサイズ選びで「きつい…」と、感じた経験はありませんか？

ゴルフシューズのサイズはきつめが良いのか、それとも余裕を持つべきなのか、多くの方が悩むポイントです。ゴルフシューズでつま先が痛い時の原因を知り、失敗や後悔のない一足を見つけるためには、正しい知識が欠かせません。

この記事では、大きめのゴルフシューズのメリットデメリットから、ゴルフシューズのつま先が余る際の対処法、そしてサイズ通りなのにゴルフシューズが合わない時の注意点まで、あらゆる疑問に答えます。

ゴルフシューズの正しいサイズの測り方を基本に、ゴルフシューズの適切なサイズの選び方と、ゴルフシューズの失敗しない選び方のポイントを具体的に解説。

【記事のポイント】
1.ゴルフシューズがきつく感じる、根本的な原因とサイズの基本
2.自分の足に完璧にフィットする、シューズの具体的な選び方
3.購入後にサイズ感を微調整するための、実践的な対処法
4.主要ブランドの、人気ゴルフシューズとその特徴

ゴルフシューズのサイズがきつめに感じる原因とは

• ゴルフシューズのサイズはきつめが良い？
• ゴルフシューズでつま先が痛い時の原因
• 大きめのゴルフシューズのメリットデメリット
• ゴルフシューズの正しいサイズの測り方
• ゴルフシューズの適切なサイズの選び方

ゴルフシューズのサイズはきつめが良い？

ゴルフシューズのサイズ感について、「少しきつめが良い」という話を聞いたことがあるかもしれません。確かに、スイング中にシューズ内で足が動いてしまうとパワーがロスしたり、スイングが不安定になったりする原因となります。

このため、足全体をしっかりとホールドするフィット感は非常に大切です。しかし、これは「痛みを我慢するほどのきつさ」を推奨するものではありません。

過度にきついシューズは、血行を妨げたり、靴擦れや爪のトラブルを引き起こしたりする可能性があります。特に長時間のラウンドでは、足のむくみも考慮に入れる必要があります。

したがって、理想的なのはきついと感じるのではなく、「隙間なくフィットする」状態です。かかとがしっかりと固定され、足の甲が適切にサポートされている感覚が求められます。

ゴルフシューズでつま先が痛い時の原因

ラウンド中にゴルフシューズのつま先が痛くなる場合、その原因はいくつか考えられます。

シューズのサイズが足の長さに合っていない

最も一般的なのは、「シューズのサイズが足の長さに合っていない」ことです。特に、シューズが小さすぎると、歩行やスイングの体重移動で指先が先端に当たり、圧迫されて痛みが生じます。

シューズの幅（ワイズ）が足に合っていない

また、「シューズの幅（ワイズ）が足に合っていない」ケースも少なくありません。自分の足幅よりも狭いモデルを履いていると、親指や小指の付け根が圧迫され、つま先全体に痛みを感じることがあります。足の形は人それぞれ異なるため、単純な長さだけでなく、幅や甲の高さも考慮することが大切です。

硬い素材や足に馴染んでいない

このほか、新しいシューズがまだ足に馴染んでおらず、素材が硬いことも痛みの原因になり得ます。特に天然皮革や硬めの合成皮革を使用したモデルは、履き慣れるまで時間が必要です。

大きめのゴルフシューズのメリットデメリット

ゴルフシューズを選ぶ際に、あえてワンサイズ大きめのモデルを選ぶことには、メリットデメリットの両方が存在します。

大きめサイズを選ぶメリット

主なメリットは、長時間のプレーによる「足のむくみに対応できる点」です。人の足は午後になると朝よりもわずかに膨張するため、大きめのサイズであれば指先が圧迫されにくく、快適性を維持しやすくなります。

また、厚手のゴルフソックスを履く場合や、クッション性を高めるためにインソールを追加したい場合にも、サイズに余裕があると調整が容易です。

大きめサイズを選ぶデメリット

一方で、デメリットは「フィット感の低下」です。シューズが大きすぎると、内部で足が前後左右に滑ってしまい、安定したスイングの妨げになります。

特に、体重移動が大きいスイングでは、足元がぐらつくことでパワーを効率的に伝えられず、ミスショットの原因にもなりかねません。かかとが浮きやすくなることで、靴擦れのリスクも高まります。

ゴルフシューズの正しいサイズの測り方

自分に合うゴルフシューズを見つけるための第一歩は、自分の足のサイズを正確に知ることです。自宅で簡単にできる計測方法と、より精度を高めるためのポイントを解説します。

まず、用意するものはA4サイズの紙、ペン、そして定規やメジャーです。

• 紙を床に置き、その上にかかとを壁につけてまっすぐ立ちます。
• 足の一番長い指の先端と、かかとの後端にペンで印をつけます。
• 同様に、足の一番幅が広い部分（親指の付け根と小指の付け根）の両端にも印をつけます。
• 紙から足を離し、かかとから指先までの長さ（足長）と、幅の一番広い部分の長さ（足幅）を定規で測ります。

この計測を、必ず両足で行うことが大切です。多くの人は左右で足のサイズが微妙に異なるため、大きい方の足のサイズに合わせてシューズを選ぶのが基本です。

ゴルフシューズの適切なサイズの選び方

足のサイズを正確に測ったら、次はその数値をもとに適切なゴルフシューズを選んでいきます。選ぶ際の基準となるのが「捨て寸」という考え方です。

一般的なスニーカーでは1.0cm〜1.5cmの捨て寸が理想とされますが、ゴルフシューズの場合はもう少しシビアなフィット感が求められます。スイング時の安定性を考慮すると、理想的な捨て寸は0.5cm〜1.0cm程度が目安となります。

指先が軽く動かせる程度の余裕は必要ですが、あまりに余りすぎるとシューズ内で足が遊んでしまうため注意が必要です。

試し履きの際は、かかとをシューズのヒールカップにしっかり合わせた状態で靴紐やダイヤルを締め、その上でつま先の余裕を確認してください。

ゴルフシューズのサイズがきつめ問題を解決する選び方

• ゴルフシューズのつま先が余る際の対処法
• サイズ通りなのにゴルフシューズが合わない時の注意点
• ゴルフシューズの失敗しない選び方のポイント
• 人気のおすすめゴルフシューズをご紹介
• ゴルフシューズのサイズに関するよくある質問

ゴルフシューズのつま先が余る際の対処法

購入したゴルフシューズのつま先が、必要以上に余ってしまう場合、フィット感を改善するためのいくつかの対処法があります。

厚手のゴルフソックスを履くこと

一つ目の方法は、「厚手のゴルフソックスを履くこと」です。ソックスの厚みでシューズ内の空間が埋まり、フィット感を高めることができます。季節に合わせて素材を選べば、快適性も損ないません。

インソール（中敷き）を活用する

二つ目は、「インソール（中敷き）を活用する」方法です。スポーツ用の高機能インソールには、クッション性を高めるだけでなく、かかとを安定させたり、土踏まずをサポートしたりする効果があります。

インソールを入れることで足が少し持ち上がり、シューズ内での足の前後の動きを抑制できるため、つま先の余りを軽減するのに有効です。

ただし、これらの方法で調整してもかかとが浮いてしまったり、歩行時に違和感があったりする場合は、シューズのサイズそのものが合っていない可能性が高いです。

サイズ通りなのにゴルフシューズが合わない時の注意点

自分の足のサイズ通りに選んだはずなのに、なぜかゴルフシューズが合わないと感じるケースがあります。この場合、足の「長さ（cm）」以外の要素が原因である可能性が高いです。

足の幅（ワイズ）が合っていない

注意すべき点の一つは、足の「幅（ワイズ）」です。シューズには「E」や「2E」、「3E」といったワイズ表記があり、これが自分の足幅と合っていないと、長さが合っていてもきつく感じたり、逆に緩く感じたりします。

特に海外ブランドのシューズは、日本のブランドに比べて幅が狭めに作られている傾向があるため注意が必要です。

木型（ラスト）が異なる

また、メーカーやモデルによって使用している「木型（ラスト）」が異なることも大きな要因です。木型が違えば、同じサイズ表記でも全体の形状、特につま先の形や甲の高さ、かかとのカーブなどが変わってきます。

あるメーカーのシューズはぴったりでも、別のメーカーでは合わないというのは、この木型の違いによるものです。

ゴルフシューズの失敗しない選び方のポイント

納得のいくゴルフシューズを手に入れるためには、購入前の「試し履き」が何よりも重要です。

1.試し履きは夕方に行う

前述の通り、足は夕方にむくんで最も大きくなります。この時間帯にフィットするシューズを選べば、長時間のラウンドでも快適さが持続します。

2.ゴルフ用のソックスを持参する

普段履いているソックスとゴルフ用のソックスでは厚みが異なります。プレー時と同じ条件でフィット感を確認するために、必ずゴルフ用ソックスを履いて試着しましょう。

3.必ず両足で履いてみる

左右で足の形やサイズが違うことは珍しくありません。片足だけで判断せず、必ず両足で履いて履き心地を比較してください。

4.かかとを合わせてしっかり締める

シューズに足を入れたら、まずかかとをヒール部分にしっかり合わせます。その状態で靴紐やダイヤルをプレー時と同じくらいの締め付け具合に調整し、フィット感を確かめます。

5.店内を歩き、スイングの動きをしてみる

ただ立つだけでなく、少し店内を歩いたり、足踏みをしたりして、歩行時のフィット感を確認します。可能であれば、アドレスやスイングのように体を捻る動きをしてみて、体重移動の際に足がシューズ内でずれないか、かかとが浮かないかをチェックすることが、失敗を防ぐための最終確認となります。

人気のおすすめゴルフシューズをご紹介

ここでは、多くのゴルファーから支持されている人気ブランドのおすすめゴルフシューズをいくつかご紹介します。それぞれの特徴を比較し、シューズ選びの参考にしてください。

メーカー	モデル名	特徴
フットジョイ (FootJoy)	PRO/SLX Carbon	高い安定性と快適性を両立したスパイクレスモデル。歩きやすくグリップ力も抜群。
アディダス (Adidas)	ツアー360 24	防水性とグリップ力に優れ、スイングを安定させる。高いフィット感も魅力。
ナイキ (Nike)	エア ズーム インフィニティ ツアー ネクスト%	軽量で疲れにくく、反発性の高いクッションが快適な歩行をサポート。
エコー (ECCO)	BIOM C4	天然皮革を使用し、防水・透湿性に優れる。足にフィットし快適な履き心地。
ニューバランス (New Balance)	Fresh Foam Contend	柔らかなクッションと軽量性が特徴。スニーカー感覚で履けるデザイン。
アシックス (ASICS)	GEL-ACE PRO M	日本人の足型に合わせた設計。高い安定性でスイング時のブレを抑制。

これらのモデルは一例であり、各ブランドから様々な特徴を持つシューズが発売されています。

ゴルフシューズのサイズに関するよくある質問

ここでは、ゴルフシューズのサイズ選びに関して、多くのゴルファーが抱く疑問についてお答えします。

普段履いているスニーカーと同じサイズで良いですか？

必ずしも同じで良いとは限りません。ゴルフシューズはスイング時の安定性を重視するため、スニーカーよりもフィット感を高めた設計になっていることが多いです。また、ブランドやモデルによって木型が異なるため、スニーカーのサイズはあくまで参考程度と考え、必ず試し履きをして確認することをおすすめします。

ダイヤル式と靴ひも式でサイズ感は変わりますか？

シューズ全体のサイズ感が大きく変わることはありません。しかし、フィット感の調整方法に違いがあります。靴ひも式は部分ごとに締め付け具合を細かく調整できる一方、ダイヤル式はワイヤー全体を均一に締めるため、より手軽に全体のフィット感を調整できます。

甲高や幅広など、足の形に特徴がある方は、より細かく調整できる靴ひも式の方がフィットしやすい場合があります。

ネット通販で購入する際の注意点はありますか？

ネット通販は手軽ですが、試し履きができないのが最大のデメリットです。購入する際は、メーカーが公表しているサイズ表や、購入者のレビューを thoroughly に確認することが大切です。

特に、普段履いているシューズのブランドやサイズと比較した感想は参考になります。また、サイズ交換や返品に対応しているショップを選ぶと、万が一合わなかった場合も安心です。

【総括】ゴルフシューズのサイズきつめ問題を解消

この記事で解説した、ゴルフシューズのサイズに関する重要なポイントを、以下にまとめます。

• ゴルフシューズがきついと感じるのは、サイズや幅が合っていないのが主な原因
• きつすぎるシューズは、痛みやトラブルのもとになる
• 理想は「きつい」ではなく、「隙間なくフィットする」サイズ感
• つま先の痛みはシューズが小さいか、幅が狭い場合に起こりやすい
• 大きめサイズはむくみに対応できるが、安定性が低下するリスクがある
• シューズ選びの第一歩は、自分の足のサイズを正確に測ること
• 計測は、足がむくむ夕方に行うのがベスト
• ゴルフシューズの「捨て寸」は、0.5cm〜1.0cmが目安
• つま先が余る場合は、厚手のソックスやインソールで調整する
• サイズ通りでも合わない原因は、足幅（ワイズ）や木型の違いにある
• 失敗しないためには、プレー時と同じ条件での試し履きが不可欠
• 試し履きでは歩行やスイングの動きをして、フィット感を確かめる
• 人気ブランドはそれぞれ特徴が異なるため、自分のスタイルに合うものを選ぶ
• スニーカーと、同じサイズが合うとは限らない
• 最終的に自分の足に合う一足を見つけることが、快適なプレーにつながる

【参考】
>>ゴルフシューズはなんでもいい？基本的なルールと後悔しない選び方