ゴルフグローブがすぐに破れてしまい、交換の頻度に悩んでいませんか?実は、ゴルフグローブが破れる原因の多くは、グリップの握り方やスイングの癖に隠されています。
例えば、小指や人差し指が破れやすいのはなぜか、その理由を知るだけで上達のヒントが見つかるかもしれません。
この記事では、グローブの耐久性や寿命を解説しつつ、ゴルフグローブを長持ちさせる握り方から、適切な買い替えのサインまで詳しく解説します。
さらに、破れにくいゴルフグローブを選ぶポイントや、手のひらや親指を補強する方法、万が一のための補修のコツと注意点にも、触れていきます。

最後には、人気のおすすめゴルフグローブもご紹介しますので、あなたにぴったりの一枚を見つける手助けとなるはずです。
【記事のポイント】
1.グローブが破れる場所からわかる、スイングの癖
2.グローブの寿命を延ばす、具体的な対策
3.破れにくく、長持ちするグローブの選び方
4.おすすめの耐久性が高い、ゴルフグローブ
ゴルフグローブが破れる場所でわかるスイングの癖


- ゴルフグローブが破れる原因って?
- 小指や人差し指が破れやすいのはなぜ?
- ゴルフグローブを長持ちさせる握り方
- ゴルフグローブの耐久性と寿命とは
- ゴルフグローブの買い替えのサイン
ゴルフグローブが破れる原因って?


ゴルフグローブが破れてしまう主な原因は、グリップと手の間で生じる「過度な摩擦」にあります。この摩擦は、主に二つの状況で発生すると考えられます。
グリップを握る力み
一つ目は、グリップを強く握りすぎている「力み」のケースです。飛距離を出したいという意識が強くなると、無意識のうちにグリップへ過剰な力が加わります。
その結果、グローブの特定の箇所が強く押し付けられてしまい、生地の摩耗が早まってしまうのです。これはスイングの再現性を損ない、ミスショットにつながる可能性もあります。
グリップがズレる遊び
二つ目は、スイング中にグリップが手の中でズレてしまう「遊び」のケースです。これはグリップを握る力が弱すぎたり、スイングの切り返しで瞬間的に力んでしまったりすることで発生します。
クラブが手の中でわずかに動くことで、グローブの生地が擦れてしまい、結果として破れにつながるのです。この状態では、エネルギーが効率良くボールに伝わらないため、飛距離のロスも引き起こしかねません。



このように、グローブの破れは単なる消耗ではなく、力みやズレといったスイングにおける課題を示唆しているサインと、捉えることができます。
小指や人差し指が破れやすいのはなぜ?


グローブの破れる箇所には個人差がありますが、特に「小指側」「人差し指」が破れやすい場合、それはグリップの握り方や力の入れ方に偏りがあるサインと考えられます。
小指側が破れるケース
手のひらの小指側から手首にかけてのエリア、いわゆる小指球が破れる場合、スイング中にグリップエンドが強く擦れていることが主な原因です。
具体的には、クラブを長く持ちすぎている、あるいはスイングのトップから切り返す瞬間に手の中でクラブが下にズレる、といったことが考えられます。プロゴルファーもこの部分は摩耗しますが、アマチュアゴルファーの場合、ここだけが極端に早く破れるのであれば、握る位置を見直す必要があるかもしれません。
人差し指が破れるケース
右手(右打ちの場合)の人差し指の外側や付け根が破れる場合、人差し指と親指でクラブをつまむように力を入れている傾向があります。
特に、インパクトの瞬間に力を加えようとして、人差し指でクラブを押し込むような動きがあると、この部分に摩擦が集中しやすくなります。本来、グリップは小指、薬指、中指の3本でリードするべきであり、人差し指と親指は軽く添える程度が理想とされています。



これらの箇所が頻繁に破れる方は、一度ご自身のグリップを見直し、力の入るポイントを確認してみることをおすすめします。
ゴルフグローブを長持ちさせる握り方


ゴルフグローブの寿命を延ばすためには、グリップの握り方、特に「グリッププレッシャー」を適正に保つことが鍵となります。強く握りすぎると前述の通り摩擦が増え、逆に弱すぎると手の中でクラブが動いてしまい、これもまた破れの原因になります。
理想的な握る強さは、よく「ティッシュペーパーを握りつぶさない程度」と表現されます。腕や手首に不要な力が入らず、クラブヘッドの重みを感じられるくらいの力加減が目安です。この感覚を身につけることで、スムーズなスイングが可能になり、結果としてグローブへの負担も軽減されます。
また、握り方自体も大切です。指ではなく手のひら全体で鷲掴みにする「パームグリップ」は、手のひら中心部の摩耗を早めるだけでなく、手首の動きを妨げスイングにも悪影響を及ぼす可能性があります。
指の付け根で握る「フィンガーグリップ」を意識することで、クラブをコントロールしやすくなり、グローブへの負担も分散させることができます。
さらに、グリップエンドを少し余らせて握ることも有効です。グリップの端ギリギリまで握ると、硬いグリップエンドが手のひらの小指球に当たり、摩耗が激しくなります。



少し短めに握るだけで、グローブが長持ちするだけでなく、ミート率の向上も期待できます。
ゴルフグローブの耐久性と寿命とは


ゴルフグローブの寿命は、素材や使用頻度、手入れの方法によって大きく変わります。一概に「何ヶ月もつ」とは言えませんが、一般的な目安を知っておくことは交換タイミングを判断する上で役立ちます。
素材による寿命の違い
グローブの素材は主に、「天然皮革」「合成皮革」に分けられます。
1.天然皮革
羊の革などが使われ、フィット感やグリップ力に優れます。しかし、水分や汗に弱くデリケートなため、寿命は比較的短めです。
2.合成皮革
耐久性が高く、水洗いできるなど手入れが簡単な点が魅力です。フィット感は天然皮革に劣る傾向がありましたが、最近では技術の向上により遜色のないモデルも増えています。
使用頻度による目安
一般的な目安として、合成皮革なら10〜15ラウンド、本革なら5〜10ラウンド程度と言われています。もちろん、これはラウンド時のみのカウントであり、練習場での使用が多い場合はさらに短くなります。
汗や雨で濡れたグローブをそのまま放置すると、繊維が劣化し、乾燥後に硬くなったりひび割れたりする原因となります。特に夏場のラウンドや汗をかきやすい方は、こまめにグローブを交換したり、使用後にしっかり陰干ししたりするだけで、グローブの寿命は大きく変わってきます。



見た目がきれいでも、繊維が疲弊してグリップ力が落ちていることも多いため、注意が必要です。
ゴルフグローブの買い替えのサイン


ゴルフグローブは消耗品ですが、性能が落ちたものを使い続けるとスコアにも悪影響を及ぼしかねません。破れてから交換するのではなく、性能の低下を示す「サイン」に気づいた時点で交換するのが理想です。
交換を検討すべき具体的なサインは、以下の通りです。
1.滑ると感じた時
グリップ力が低下している明確な証拠です。無意識に強く握る原因となり、力みにつながります。
2.フィット感がなくなった時
生地が伸びてしまい、手とグローブの間に隙間ができると、グリップが不安定になります。これもまた、手の中でクラブがズレる原因となります。
3.生地が硬くなった時
特に天然皮革のグローブは、汗や皮脂で硬化することがあります。硬くなるとフィット感だけでなくグリップ力も失われます。
4.毛羽立ちや縫い目のほつれ
穴が開く前兆です。特に摩擦が集中する親指や指の付け根は、こまめにチェックしましょう。
5.汚れや変色が目立つ時
単に見た目の問題だけでなく、汗や皮脂が繊維の奥まで染み込み、劣化が進んでいるサインでもあります。
これらのサインは、グローブが本来の性能を発揮できなくなっていることを示しています。



車のタイヤを摩耗したら交換するように、グローブも最高のパフォーマンスを維持するために、早めの交換を心がけることが大切です。
ゴルフグローブが破れる場所への対策と選び方


- 破れにくいゴルフグローブを選ぶポイント
- 手のひらや親指を補強する方法
- ゴルフグローブを補修するコツと注意点
- 人気のおすすめゴルフグローブをご紹介
- ゴルフグローブの破れる場所でよくある質問
破れにくいゴルフグローブを選ぶポイント


そもそも破れにくい、耐久性の高いグローブを選ぶことは、コストを抑え、快適なプレーを続けるための重要な要素です。グローブ選びで失敗しないためには、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
選び方1:素材で選ぶ
前述の通り、素材によって耐久性は大きく異なります。練習量が多い方や、とにかく長持ちさせたい方は、耐久性に優れた合成皮革がおすすめです。最近では、天然皮革のフィット感と合成皮革の耐久性を両立させたハイブリッドタイプも人気です。
これは、摩擦が激しい手のひら部分に天然皮革やあて布を使い、他の部分に合成皮革を使用するなど、適材適所で素材を使い分けています。また、雨天や夏場の汗対策として、水に濡れるとグリップ力が増す「全天候型」のグローブも選択肢の一つです。
素材の種類 | メリット | デメリット | おすすめのゴルファー |
---|---|---|---|
天然皮革 | フィット感が高い、グリップ力が良い | 水分に弱い、価格が高め、耐久性が低い | フィット感を最優先する上級者 |
合成皮革 | 耐久性が高い、手入れが楽、価格が安い | 天然皮革に比べフィット感が劣る傾向 | 練習量が多い、コストを重視する方 |
ハイブリッド | 天然と合成の長所を両立 | モデルによる性能差が大きい | フィット感と耐久性の両方を求める方 |
全天候型 | 雨や汗に強い、洗えるモデルが多い | 通常時のグリップ力はモデルによる | 天候を問わずプレーする、汗かきの方 |
選び方2:サイズで選ぶ
どれだけ耐久性の高い素材でも、サイズが合っていなければ意味がありません。大きすぎるグローブは手の中で生地が余ってしまい、それが擦れて破れの原因になります。逆に小さすぎると、生地が常に引っ張られた状態になり、縫い目などから破損しやすくなります。
自分の手にぴったりとフィットし、第二の皮膚のように感じられるサイズを選ぶことが、長持ちさせるための大前提です。
選び方3:補強の有無で選ぶ
多くのメーカーは、ゴルファーが破れやすい場所を熟知しており、あらかじめ対策を施したモデルを販売しています。手のひらの小指球部分や、親指の付け根などに当て布をして補強したモデルは、耐久性が格段に向上します。



ご自身のグローブでいつも同じ場所が破れるという方は、その部分が重点的に補強されたグローブを選ぶのが、最も効果的な対策と言えます。
手のひらや親指を補強する方法


特に摩耗が激しい手のひらや親指部分は、グローブを選ぶ段階で補強されているモデルを選択するのが最も手軽で効果的な対策です。
近年では、破れやすい箇所にレザーや合成皮革を重ねた「補強パッド付き」のグローブが主流になりつつあります。これにより、部分的に強度を高めながら、全体の柔軟性やフィット感を損なわない設計が可能になっています。
補強付きと聞くと「硬そう」「ゴワゴワしそう」という印象を持つかもしれませんが、最新のモデルは非常に柔らかく、手に馴染むように作られているものが増えています。
また、別の角度からのアプローチとして、手のひら側にシリコンプリントが施されたグローブも注目されています。シリコンの高い摩擦力がグリップとの滑りを強力に防ぐため、必要以上に強く握る必要がなくなります。
その結果、上半身の余分な力みが抜け、スイングがスムーズになるだけでなく、グローブへの物理的な負担も軽減されるというメリットがあります。



「つい力んでしまう」「グリップが滑る感覚がある」という方は、こうした補強や滑り止め機能を持つグローブを、試してみる価値があるでしょう。
ゴルフグローブを補修するコツと注意点


お気に入りのグローブや、まだ部分的にしか傷んでいない練習用のグローブを少しでも長く使いたい場合、自分で補修するという方法もあります。
最も一般的なのは、市販されている「ゴルフグローブ専用の補修・補強シート」を使用する方法です。これらはアイロンの熱で簡単に貼り付けることができ、破れた箇所を塞いだり、破れる前の補強として使用したりできます。
補修部分のグリップ力が高まるように加工されている製品も多く、一石二鳥の効果が期待できます。
また、革製品用の接着剤を使って、使わなくなったグローブの生地を切り貼りするというDIYもあります。ただし、接着剤が硬化すると柔軟性が失われたり、塗りすぎるとグリップ感に違和感が出たりする可能性もあるため、注意が必要です。
ここで大切なのは、補修はあくまで練習用グローブの延命措置と考えることです。コースで使用するグローブは、グリップ力やフィット感が少しでも落ちたと感じたら、安全とスコアのために新しいものに交換するのが賢明です。



また、補修したグローブが公式競技のルールに抵触する可能性もゼロではないため、競技に出場する際は規定を確認することを、おすすめします。
人気のおすすめゴルフグローブをご紹介


ここでは、数ある製品の中から、特に耐久性に定評のある「破れにくい」と評判のおすすめゴルフグローブを、いくつかご紹介します。グローブ選びの、参考にしてください。
商品名 | メーカー | 素材 | 特徴 |
---|---|---|---|
タフフィット+ | キャスコ | 人工皮革 | 耐摩耗性とグリップ力を両立。抗菌・抗ウイルス加工。 |
ゴルフグローブ GGG-S016 | SRIXON | 天然皮革+合成皮革 | 手のひらに羊革を使用し、耐久性とフィット感を両立。 |
ナノロックツアー | フットジョイ | 合成皮革 | 極細繊維「ナノフロント」で高グリップ&高耐久。手洗い可。 |
オールウェザーグローブ | キャロウェイ | 合成皮革 | 全天候型。汗や雨でもグリップ力が落ちにくい。 |
これらのモデルは、耐久性を重視しつつも、フィット感やグリップ力といったゴルフグローブに求められる基本性能のバランスが良く、多くのゴルファーから支持されています。



自分のスイングの癖や破れやすい場所、そして何を重視するかを考えながら、最適な一枚を選んでみてください。
ゴルフグローブの破れる場所でよくある質問


ここでは、ゴルフグローブが破れる場所に関して、ゴルファーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- プロゴルファーはどこが破れますか?
-
プロや上級者は、正しいフィンガーグリップで握れているため、最も力が加わる左手の小指、薬指、中指の付け根部分や、手のひらの小指球が均等に摩耗する傾向があります。アマチュアに多い親指や人差し指、手のひらの中心が先に破れるのとは対照的で、摩耗する場所が上達の指標になるとも言われます。
- ゴルフグローブは洗濯してもいいですか?
-
素材によります。合成皮革製のグローブの多くは水洗いが可能です。中性洗剤を使って優しく手洗いし、タオルで水分を取った後、必ず直射日光を避けて陰干ししてください。
一方、天然皮革は水に非常に弱く、洗うと硬化してフィット感が損なわれるため、基本的に洗濯は避けるべきです。使用後は固く絞った布で汚れを拭き取り、陰干しで乾燥させるのが基本です。
- 雨の日に最適なグローブはありますか?
-
はい、あります。雨天時や汗を多くかく夏場には、「全天候型」や「雨天専用」と表示されたグローブが最適です。
これらのグローブは、水分を含むと逆にグリップ力が増す特殊な素材(マイクロファイバーなど)を使用しているため、悪条件下でも安定したスイングをサポートしてくれます。晴れ用とは別に一枚用意しておくと、いざという時に安心です。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】ゴルフグローブが破れる場所
この記事では、ゴルフグローブが破れる場所からわかるスイングの癖や、グローブを長持ちさせるための対策について解説しました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- ゴルフグローブが破れる主な原因は、過度な力みとグリップの遊び
- 破れる場所によって、グリップやスイングの悪い癖がわかる
- プロが破れる場所は、小指・薬指・中指の付け根や小指球
- 小指球が破れるのは、クラブを長く持ちすぎているのが一因
- 手のひらの破れは、手首の動きを妨げるパームグリップの可能性
- 親指の破れは、親指に力が入りすぎているサイン
- 人差し指の破れは、指先でクラブを操作しようとしている証拠
- グローブの替え時は滑りや破れ、フィット感の低下がサイン
- 破れにくいグローブを選ぶには、素材・サイズ・補強が重要
- 天然皮革はフィット感、合成皮革は、耐久性と手入れのしやすさが長所
- シリコン付きグローブはグリップ力を高め、力みを解消する効果が期待できる
- 補強されたモデルを選ぶことや、補修シートでのセルフリペアも有効
- グローブの破れは単なる消耗ではなく、上達のためのヒントが隠れている
- 適正なグリッププレッシャーを保つことが、長持ちの秘訣
- 使用後の適切な手入れ(陰干しなど)が、寿命を延ばす